行動が強迫を弱める

強迫に脳を支配されて、強迫行為、強迫観念が止まらなくなった事があるかと思います。

強迫行為の場合は、不安を解消するための行動が止まらなくなりますし、強迫観念の場合は、金縛りのように身動きが取れなくなることがあります。

強迫は、私たちの脳と体をジャックしてくるように感じます。しかし、強迫が直接影響を及ぼしているのは、脳だけなのです。そして、その脳からの指令に体が従っている状態です。

直接ジャックされている脳をどうにかしようとしても、非常に困難です。それに比べ、体は間接的に支配されているので、脳よりは、コントロールがしやすいはずです。

もちろん、生命を守るために、体は脳からの指令に従うようにできています。ですから、脳からの命令に抗うことは、気持ちが悪いものです。赤信号で渡ると危険なので、脳は体に、止まれ、と指令を出します。そもそもこのシステムは生きるためのものなのです。脳に逆らった時の気持ち悪さは、強迫を止めさせないためにできたシステムでは、ないのです。

そういった知識を持ち、たとえ強迫で気持ちが悪くても、まずは、水を飲んでみましょう。それが無理なら、ご自分ができることで構いません。とにかく、何らかの行動をしてみることです。

強迫が落ち着いたら、行動するのではなく、行動し、体の主導権だけは、ご自分が握ることにより、強迫は弱まってきます。強迫が、脳を介さなければ勝手に体を動かすことができない、その弱点を利用するのです。

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