感情を出すことの大切さ

強迫の私たちは、辛さを感じないように、また、周りに迷惑をかけないように、薬を飲んで感覚を麻痺させるなどして、感情にフタをしてしまっていることがあります。

しかし、強迫が死ぬほど辛いのに、感情にフタをして平然としているなんて、不自然極まりないことです。感情は思い切り出すべきです。辛いなら泣いて、苦しいなら叫んでも構いません。周りからどう見られようと、それが自然の姿であれば、何ら気にすることはありません。

思い切り、喜怒哀楽を出しきってください。内にエネルギーがこもることが、一番危険です。私は、感情を押し殺しすぎて、リストカットに至ったことがあります。

周りの方も、強迫の方が泣き叫んでいても、死にたいと口走っていても、表面だけを見て、強迫が悪化したのだと、捉えないでください。自分を表現できるということは、ある意味、強さを持っている証拠であり、改善に向かっている途中なのです。

強迫を抱えていなくとも、誰でも感情の起伏はあります。周りの方は、強迫だからといって、特別視せず、一人の人間として接してあげてください。強迫の私たちだって、幸せになりたくて、人生を歩んでいるのです。

強迫を抱えながらも、泣いたり笑ったり、感情を表現しながら日々を送ることにより、様々な気づきが生まれます。その気づきが、結果、強迫を回復に向かわせるのです。

精神薬は、感情を抑制するなど、不自然なコントロールをするため、一見、落ち着いているように見えても、人間らしさを失います。結果、回復を遅らせているように、私は感じます。

汗と涙にまみれながら、人間らしく生きることが重要なのです。

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