強迫性障害の方の確認というのは、際限がありません。頭の中の確認も、確認行動も、自分の中で終了サインが途中出るのですが、早い時は数秒で確信が持てなくなり、また確認が始まるのです。
不確実なものを確実にしようとすることは、強迫ではない方にもあることです。ただ、強迫の方は確実なものをより確実にしようとしてしまいます。だから苦しくなるのです。
一人で、駅伝を走っているようなものです。確認終了というゴールが、次の確認開始のスタート地点なのです。休む間もないため、体力的にも精神的にもヘトヘトになってしまいます。生きる力さえ奪われることがあります。
せめて途中で給水してください。これは例えではなく、実際にお水を飲んでください。私はぐるぐる思考が止まらなかった時、途中で水を飲むことから始めました。ほんのわずかですが、楽になりました。お水を飲んで、また確認に戻っても構いません。脳が強迫に占領されると身動きが取れなくなりますが、ぜひ試してみてください。