人間は進化の過程で、環境に適応できるように、脳も進化させてきました。
そのはずが、今日、なぜこんなにも、環境に適応できない方々が多いのでしょうか? 強迫性障害をはじめ、環境に適応しきれず、脳が誤作動を起こす様々な疾患があります。
人間の脳は、ちょうど良いレベルの進化を超え、進化しすぎているような気がします。本来、人間は自然界の生き物なのです。しかし、人間は自然を破壊しながら、文明を発展させてきました。そのしわ寄せが、現代の人間の脳に表れているのではないでしょうか? あくまで憶測ですが。
人間は、AIだの、通信機器だの、最先端技術に囲まれて生きています。脳が文明を生み出したのかも知れませんが、発展しすぎた文明に、脳が必死で追いつこうとして、人類規模で脳のバグを起こしているような気もします。
文明の発展と引き換えに、自然が犠牲になっているのです。自然を守り、自然に帰ることが、人間をこれ以上破壊しない、唯一の方法である気がします。
太陽の光を浴び、空を見上げ、緑の中を歩くことが、ささやかな強迫改善法なのかも知れませんね。